あなたには、ヤメル権利がある。

高圧的な態度

オーソドックスな方法としては、1つ目に「高圧的な態度」が考えられます。例えば「損害賠償を請求するぞ」「ふざけたことを言うな！」「お前の経歴に傷がつくだけだぞ」といった具合に、あたかも退職希望者にとってデメリットが大きいということを強制的に認識させようとしてきます。

本当は退職される側が不利益に感じているからこその方便にもかかわらず、退職希望者が悪いかのような言い方をすることが多いです。

待遇改善を示唆する

例えば「○○課への異動を考える」というように、職場環境の変化によって不満を解消しようとしてくる方法です。それが退職希望者にとって本意であれば別ですが、希望する通りの待遇を得られるとは限りません。

そもそも、提示した通りの待遇改善を実施するとも限らないので、いわゆる「その場限りの口約束」に終わる可能性もあります。

情に訴えかける

これは場合によっては極めて悪質な方法であり、退職希望者の情に訴えかけて、何とか退職希望を撤回させようとしてくるのです。

具体的に待遇改善などの方針を示唆せず、「自分たちも苦しい」「お前と一緒に頑張りたい」というような精神論で押し通そうとするのです。場合によっては、これにパワハラまがいの高圧的な態度が重なることもあります。

退職を通知する相手は管理職であり、様々なケースを経験してきた、いわば「人材管理の猛者」でもあります。様々な方法で退職を引き止めようとしてくるため、これに負けない意思を表示することが重要なのです。

確固たる退職の意思を示す

1つ目が「確固たる退職の意思を示す」ことです。わかりやすく言えば、何があろうとも「No」と言える強い意思を示すことです。引き止めに対して何を言われようとも否定して、退職の意思が固いことを上司や会社に示しましょう。

退職後のビジョンを明確にする

引き止める手法の中には「退職しても生活に困るだろう」というケースもあると思います。しかし、すでに退職後のビジョンが明確であれば、そうした手法で引き止めるのは不可能になります。いかに自分が退職後の生活をきちんと考えているかをアピールしてください。

繁忙期を避ける

会社によっては、特定のシーズンに仕事が忙しくなることもあるでしょう。仮にあなたが管理職だったとして、忙しい時期に「辞める」と言われても困ると思います。

それを考慮して、繁忙期を避けて退職の意思表示をすることで「今は忙しい時期だから」という理由で引き止められるのを回避できます。